人と人とを結ぶ通信として、人が住み、働く場である建物間をケーブルで接続するネットワークは、過去1世紀余を経て整備されました。そんな中ケータイが登場し、僅か1/4世紀で、人々の携行品としてケータイは普及、重用されるようになってきています。
その結果、固定電話の存在が薄らぎつつありますが、固定電話には、それなりのよさがあります。それは、音声こそコミュニケーションとして欠かせないものだからですし、落ち着いて考察・吟味できる備えが机にはあります。
いまのデスク上にPCは当然のものとして置かれていますので、この両者のコラボレーションの追求による新たなボイスクラウドサービスについて弊社は考究して参ります。
たとえば、PBXやビジネスフォンが担っているスイッチング機能と、サーバーが担っているデータ処理機能とを、SaaS利用に移行させることを通じて新しいワークスタイル、ビジネスジャンルを生み出す提案です。
コミュニケーションには、会社とか役所とかという「組織向け通話」とそこに働く個人向けの「パーソナル通話」が入り乱れています。
ケータイの普及は、このパーソナル通話が組織向けの通話の領域まで侵し続け、固定電話があるのについケータイを使ってしまう状態に追い込んでいます。
その原因は明白です。ケータイがITをしっかりと生かしたニーズにあった利便性、パーソナル性などの面で固定電話を凌駕してしまったからに過ぎません。幸い固定電話網もIP化が進む時代となりました。固定電話には固定電話なりの特性を武器にICTを使いこなししていく時期となりました。
弊社は、ここで、このような企業向けの新しいビジネスコミュニケーションの在り方について、ICTのフル活用と、コンピューター業界が水平分業型ビジネスモデルで今日の盛隆を築いてきた例に学び、多くの分野からの参入による新しい形のユニファイド・ビジネスコミュニケーション・サービスを追求していきます。